コラム

心筋梗塞を発症・再発させないために大切な予防対策3選!

今回は心筋梗塞について。働き盛りの30代を境に体力がガタッと低下したり、身体に違和感を覚えることありませんか?

男性に多く発生する「急性心筋梗塞」は、30代から年齢とともに増加し60代をピークに発症している病気です。女性よりも男性患者が多くなる理由の一つには生活習慣などが関係していると考えられます。

心筋梗塞は自覚症状もないまま進行しある日突然、発作に襲われ死に至ることもある病気です。一度、心筋梗塞を発症すると再発率が4〜6倍も高くなり徹底した管理が必要となります。

本記事では

  • 心筋梗塞の症状、原因は?
  • 心筋梗塞の予防対策、再発予防策は?

などについてわかりやすく解説したいと思います。注意すべき予防策や再発をしないために行うべき対策を理解しながらみていきましょう。

ではさっそく本題に入ります。

心筋梗塞になりやすい人の特徴をチェックしよう

まずは以下の項目をチェックしてみてください。心筋梗塞の危険因子です。あなたはいくつ当てはまるでしょうか?

  1. 加齢……男性45歳以上で女性55歳以上
  2. 喫煙……たばこに含まれるニコチン、一酸化炭素は血管が細くもろくなる
  3. 糖尿病……動脈硬化の促進によって血栓ができやすく心筋梗塞の危険度が高い
  4. 高血圧……140/90mmHg以上は動脈硬化にかかりやすく血圧が高くなる
  5. 高脂血症(脂質異常症)……LDLコレステロールが高いと動脈硬化になりやすい
  6. 肥満……男性BMIが25以上でウエスト85cm以上、女性BMIが25以上でウエスト90cm以上
  7. ストレス……ストレスの感じ方や受け止め方は正確にもよるがストレスを感じることで血圧の上昇や脈拍数の増加、心臓へ負担がかかる、真面目・攻撃的・競争心が強い・仕事に追われている人はなりやすい
  8. 遺伝……家族に心臓病患者(狭心症や心筋梗塞)が多い場合は遺伝的になりやすい
  9. 天候……曇りや雨・風速5m以上の強風・5度以下の寒い日は気温の変化によって血管が縮み血圧の急上昇が起きる

これらの危険因子は生活習慣が大きく関わっています。予防するには生活習慣を一度見直すことが大事です。

ある日突然胸が苦しい!心筋梗塞の症状、原因

代表的な症状の胸の痛みは心臓が発する危険信号です。

心筋梗塞の主な症状

  • 強い胸の痛み(締めつけられるような圧迫感や耐えがたい痛み)
  • 30分以上も続く発作(恐怖や不安感を覚える)
  • 安静、薬の使用でも発作が治まらない
  • 冷や汗や吐き気
  • 動悸やめまい
  • 首や背中、左腕や上腹部の痛み
  • 脱力感など

心筋梗塞と似た「息切れ」「動悸」「胸の痛み」などの症状で急激に激しい痛みが現れるのではなく、痛みが徐々に強く現れる「狭心症」という病気があります。

一時的に血液の流れが悪くなったときに起こり、押さえつけられる、締めつけられるような鈍い痛みが数十秒〜10分程度で治まるのが特徴です。

狭心症の特徴などをより詳しくこちらの記事で解説していますので併せてみていきましょう。

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心筋梗塞の原因

心臓の周りを取り囲むように冠動脈(血管)が走っています。コレステロールなどのプラーク(動脈硬化の病巣)によって狭くなり、何らかの原因で血液中の血の塊(血栓)ができることで血管を詰まらせてしまい心臓へ血液が流れにくくなります。

冠動脈の血液が通じなくなり酸欠と栄養不足によって心筋(心臓の筋肉)の一部が壊死した状態です。

もしも胸の痛みを感じはじめたり、そばで胸の痛みを訴える家族がいたら119番通報をしてください!

急性心筋梗塞で死亡する半数の人は発症からわずか1時間以内と言われています。早期発見と迅速な応急処置が予後を大きく左右するとも言えます。心停止後1分以内に心肺蘇生をはじめられれば救命率は97%の可能性があります。

しかし5分経っただけで救命率は50%まで低下し半分の人が亡くなることになります。救急車が到着するまでの応急処置が何よりも大切となり、いかに速やかに処置を行うかで勝負が決まります。

家族に心臓病を患っていたり遺伝によって可能性が高くなるなど理由が分かっているのならば、日頃から応急処置として心肺蘇生法を身につけておくことは非常に重要です。

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治療法

まずは、冠動脈がどれだけ狭くなっているかを確かめます(心臓カテーテル検査)。

さらに必要に応じて心電図・血液検査・胸部レントゲン写真・心エコー検査・心筋シンチグラム検査などを行います。主に薬物治療・カテーテル治療・冠動脈バイパス手術などの治療法を行います。

心筋梗塞を発症・再発させないための予防対策3選

心筋梗塞の発症にはさまざまな危険因子があります。普段の生活習慣の改善を心がけることで発症リスクを減らすことが期待できます。また心筋梗塞を一度発症すると4〜6倍の再発率が高くなることから徹底した管理が必要となります。

1. 食事管理

栄養バランス

炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルなどのバランスの摂れた良い食事を心がけるようにしてください。塩分6g/1日・脂質・高カロリーにはとくに注意しましょう。

おすすめ食材

納豆・しいたけ・セロリ・バナナ・じゃがいもなど

肥満予防で適正体重を管理

必要摂取カロリーを把握しゆっくりよく噛んで腹八分で抑えましょう。コレステロールの多く含まれる食べものを避け植物性脂肪を摂るように心がけましょう。

おすすめ食材

青魚・野菜・大豆製品・果物・キノコ類など

外食

外で食事をするときには濃い味付けが多く塩分や脂質、カロリーオーバーになることもあります。汁物や丼物、揚げ物は極力控え野菜を多く含むメニューを選びましょう。

アルコール

適量のアルコールは血液の循環を良好にしストレス解消などの効果がありますが飲み過ぎると肥満やと糖尿病、脂質異常症や血圧への異常が考えられます。飲んだとしても週に2〜3回程度に。

1日の飲料量の目安

ビール350ml、日本酒1合など

2. 生活習慣の改善

今までの生活を変えるといっても簡単にはいかないですが、改善する気持ちと行動で体は変化します。

禁煙

喫煙することによって冠動脈疾患の再発リスクを明らかに減少させることができます。また副流煙による害は主流煙より大きいことでも知られています。今すぐ禁煙を実行してください。

家族や周りの協力も必要ですがまずは家族で喫煙者がいる場合は禁煙もしくは自分の周りで吸わないなど早期に行ってください。喫煙の手助けとして禁煙外来や禁煙補助薬を利用した禁煙方法もありますので家族へお願いするのもいいでしょう。

適切な運動習慣

運動をすることによって動脈硬化の進行予防や筋力や体力がつくことで身体活動でかかる心臓への負担を減らすことに効果的です。

ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動など取り入れていくといいですね。自分の体(状態)に合った運動を無理なく行うことがポイントです。

再発予防として運動を始める場合には必ず医師に相談許可を受けてから指導の下で行ってください。

  • 胸痛
  • 不快な動悸
  • めまい
  • 呼吸困難
  • 脱力感

こういった症状があった場合は注意してください。症状が治まらないときは受診しましょう。

メンタルケア

ストレスの感じ方や受け止め方は性格によって異なりますが血圧の上昇や心拍数の増加を招くことで心臓へ大きな負担がかかります。日頃から自分で感情をコントロールできるようにしましょう。

普段の生活で気をつけたい6つのこと

  1. 朝と寝る前のコップ1杯の水で血液の循環をよくしよう
  2. 十分な睡眠で身体をやすめよう
  3. 食物繊維で便秘予防をしよう(いきむ事で血圧の上昇と心臓への負担が増える)
  4. 入浴は40度以下のぬるま湯で10分程度にしよう
  5. 心臓への負担のかかる姿勢(前かがみ)や重い荷物の運搬は避けよう
  6. 台所・トイレ・室内・浴室などの温度差をなくそう(急激な温度差によって血圧に上昇や急低下が起こりやすくなる)
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3. 定期的な受診(再発予防・糖尿病・高血圧症・高脂血症の治療など)

薬物治療

再発予防のためにさまざまな薬剤が処方されます。症状が落ち着いたと自己判断し受診を辞めてしまうと急性心筋梗塞を引き起こす危険があります。定期的に内服が必要な薬もあるため必ず定期的に受診してください。

薬の携帯

もしもの時のために発作を止める薬を必ず携帯しましょう。発作はいつどこで起こるか分かりません。今日は調子がいいから大丈夫!そんな気持ちは捨てましょう。

薬を携帯することは自分の命を守るためです。また突然意識を失ってしまうことも考えられます。家族以外の周囲(職場など)にも、持病があることや可能性を伝えることでイザというときに対応してもらうことも重要です。

まとめ

心筋梗塞の予防対策についてお話してきましたが、いかがでしたか?

最近では若い人にも発症していることもあり心筋梗塞が身近な病気であることや、生活習慣によって予防(再発)できることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

そして異変に速やかに気付くこと、側にいる人(家族など)が応急処置を速やかに行うことによって救うことができることを覚えておきましょう。