コラム

AEDの弱点は寒さ?AEDを屋外で保管管理で気を付けたい4つのこと

街中の施設やコンビニなど様々なところで見かけるようになったAEDですが、実は寒さに弱いという弱点があることをご存じでしょうか。

とくに北海道や東北地方、北陸など寒冷地にお住まいの方、AEDを屋外に設置されている方は管理に注意が必要です。

そこで本記事では、

  • AEDを屋外で管理するときに注意したいポイント
  • 寒いところで起こりえるAEDのトラブル
  • いざという時のためのAEDの正しい管理方法

などについてわかりやすく解説していきたいと思います。

それではさっそく本題に入りましょう。

AEDを屋外管理するための大切な4つのポイント

AEDを屋外管理するための大切な4つのポイント

AEDを屋外で管理するためには、以下の4つのポイントに注意が必要です。

  1. 屋外専用収納ボックスの設置
  2. 直射日光を避ける
  3. 地震や落雷、台風などの自然変化
  4. AEDの盗難対策

ではここから一つずつ詳しく見ていきましょう。また「寒さによって起こる問題」「管理方法」もご紹介していきたいと思います。

ポイント1. 屋外専用の収納ボックスで温度管理する

一般的なAEDの使用環境条件温度は0℃〜50℃です。(機種の中には寒冷地に対応した-5℃まで設定されているものもあります)

AEDには一定の温度を管理しなければいけない決まりがあり、正常に作動するための条件です。屋外専用の収納ボックスを設置することで内部温度が自動調整が可能です。

ポイント2. 直射日光NG

直射日光が当たるような設置・管理は必ず避けましょう。バッテリーの液漏れが起きたり性能や寿命が低下する原因につながります。

ポイント3. 地震や落雷、雨や台風などの自然変化

自然災害にも注意が必要です。メーカー保証期間内の通常使用による故障や不具合は保証対象ですが、機械内部へ水や砂などが入ったことによる故障は対象外となります。詳しくはメーカーの取り扱い説明書に記載があるので確認しておきましょう。

4. 盗難対策

基本的にAEDは緊急時すぐに使えるように収納ボックスはカギはつけてありません。そのため屋内設置と比べると盗難の可能性が高くなります。

ですがその対策として、どのメーカーも収納ボックスの扉を開けると警報ブザーがなる仕組みになっているものが多く、ボックスに入れて置くことが盗難対策に繋がります。

メーカーによっては内部カメラ付きもあり、開閉した人物の履歴が残る収納ボックスも販売されています。

AEDはなぜ寒さに弱い?寒さで起こる3つの問題点!

AEDはなぜ寒さに弱い?寒さで起こる3つの問題点

AEDには使用環境条件温度(0℃〜50℃)と一定の温度があり、氷点下での使用は想定されていないために寒い場所(氷点下)での使用はできません。(一部の商品は-5℃まで対応可能)。

具体的には、寒冷地でAEDを使用するにあたって以下のような問題が起こる可能性があります。

問題点
  1. 電極パッドジェルが凍り正常な電気ショックができない(肌へ密着しない)
  2. AED本体にエラー表示が出てしまい動作が安定しない
  3. バッテリも本体同様に動作が安定しない

過去の事例として以下のようなものがあります。

突然心臓発作を起こし倒れた男性に対しAEDを使用しようとしたところ、何度試すも動かず病院へ搬送するも亡くなってしまった事故がありました。氷点下4℃だったこともあり電子部品が寒さで不具合を起こし作動しなかったとみられています。

12月〜2月の冬場は心臓突然死が1割から2割くらい増えると言わており、気温が5℃下がると突然死の発生頻度が11%〜16%ほど増えるため注意が必要です。

屋内設置のAEDを外(寒冷地)へ持ち出す時は「温度管理」がとても重要になります。AED専用の保温装置も販売されており、温度が下がらないように温度を一定に保てる保温装置やヒータ付きのバッグもあります。

外気へ直接触れることを防止することがAEDの使用温度を守ることにつながっています。
氷点下の環境でも温度を保つことで大切な命を救うことができるということですね。

 

商品によっては-5℃まで寒冷地対応のしたAED機種もあるので寒い地域で屋外設置する方へもおすすめです。こちらの日本電工の機種は寒冷地対応なので興味がある方はどうぞ。

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AEDの正しい管理方法とは?

 

AEDを使う上で日常的な点検や定期的な点検、消耗品の交換は安全に使う上で欠かすことができません。AEDの管理は設置者が責任をもって行うことと決まっています。

「AED本体」「バッテリー」「電極パッド」には耐用期間や使用期間があります。

耐用期間とは

日々のメンテナンスや消耗品の交換では機械(AED)の信頼性や安全性の維持が難しいと予想される寿命のこと。

AED本体

  • 製造後5〜8年
  • 価格20〜40万(高価なものは70万前後)

バッテリー

  • 製造後2〜5年
  • 価格3〜4万前後

電極パッド

  • 製造後2〜3年
  • 価格1組2万前後〜

どれも製品ごとにことなります

AEDの点検は怠るな!いざという時のために使えなければ意味がない

AEDの点検は怠るな!いざという時のために使えなければ意味がない

AEDが必要になるときはいつでも緊急状態です。いざという時に正常に作動しなければ意味がないので、日常的な点検は必ず行いましょう。

毎日の点検

大体の製品は毎日のセルフチェックが自動で行われる設定になっています。バッテリーの残量、パッド異常ランプ、故障ランプの確認などになります。

毎月の点検

  • AED本体の外観に損傷がないか
  • ランプ表示や音声異常がないか
  • 本体へ接続されているパッドの使用期限の確認(期限切れの場合は交換)
  • 付属品がすべてあるか
  • 設置環境がきちんと保てているか

上記のような目視点検を行います。各製品によってことなりますが、交換時期表示のラベルやタグがあるので必ず交換時期を確認しましょう。

ちなみに、私も先日ショッピングモールに設置してあるAEDをみたところ、交換時期が分かるタグがきちんとついていました。

AEDがあればいつでも使えると思いがちですが、正しい温度管理や日々のメンテナンス管理があって使える医療器械です。

点検がおろそかになってしまってはいざ使おうと思っても正常に使うことができず正しい機能を果たすことができません。きちんと点検をし正しい管理方法でいざという時に備えましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?AEDの弱点である寒さですが、正しい管理のもと点検を怠らなければいざという時に正常に作動します。日々の点検を怠らないことが大切です。

またスキー場や屋外のイベント会場など、どうしても屋外の寒冷地でAEDを導入・管理しなければならないという方は、寒冷地に対応している機種を導入することをオススメします。