きほん

そもそもAEDってなに?意外と知らないAEDの基本的なことをまるごと解決。

でんでん先生
でんでん先生
マサル君。AEDってそもそも何かわかるかな?
マサル
マサル
AEDは、アレじゃん。街中とかでたまに設置してるの見かけるアレでしょ。

倒れた人を助けるための電気ショックマシンみたいなやつだよね。

でんでん先生
でんでん先生
ふぉっふぉっふぉ。まあ間違ってはないが、意外と正しく理解してる人って少ないんじゃ。

現にマサル君も”アレ”を連発しておるしの。

マサル
マサル
たしかにおいら、正しく説明しろって言われたらできないや。

でんちゃん!わかりやすく「AEDとは」について教えて~!

近年、テレビなどでもAEDについて取り上げられることが増えAEDへの関心は年々高まってはいますが、意外と多くの人が疑問に思っていることがあったり、間違った認識をもったまま勘違いしている人もいます。

あなたはAEDについて、こんな疑問や不安をもっていませんか?

  • AEDってどんな時に使うべき機械なの?
  • AEDを使うには資格が必要?
  • 購入するにもライセンスがいる?
  • AEDって一般人が誰でも使えるもの?

本記事では、AEDについて何なのかはなんとなく知ってるけど正確に説明しろって言われてもできないという人のために、AEDについて正しい知識を簡潔にわかりやすくまとめてみました。

この記事を読めば、AEDに関する基本的に知識がまるごとわかるようになります。

ではさっそく本題に入りましょう。

AEDって何の略?どういう機械?

AEDとは「Automated External Defibrillator」の略称で、日本語では「自動体外式除細動器」といいます。

これは文字を分解するとわかりやすいです。

  • 自動 → 自動で
  • 体外式 → カラダの外から
  • 除細動器 → けいれんを取り除く機器

つまりAEDとは「自動でカラダの外から心臓のけいれんを取り除く機器」のこと。

心臓が不規則にふるえてけいれん状態になったりした異常時(これを心室細動といいます)に、電気ショックを与えることによって心臓を正常な心拍リズムにもどすための医療機器です。

マサル
マサル
あ~あれね!おいらドラマで見たことある~!

心臓が止まって「ピーーー」ってなってる人にお医者さんが「バンッ!」ってやるやつでしょ?

死ぬな!もどってこ~い!!みたいなやつ。

でんでん先生
でんでん先生
ふぉっふぉ。医療モノのドラマや映画などでよくあるシーンじゃな。

でもそれはよくある勘違いじゃ。あれは医師が使うものでAEDというのはもっと小さくて一般人が使用するために作られたものなんじゃ。

また、AEDは「PAD(Public Access Defibrillation)」と呼ばれたりもします。

  • 医療従事者が使う除細動器……DC(直流除細動器)
  • 一般人が使うAED……PAD(Public Access Defibrillation)

ドラマのシーンなどで見かけるのはDC、本記事を通じてお話しているのはAED、つまりこのPADのことだと思ってください。

でんでん先生
でんでん先生
あともう一つ、よく勘違いされてることがある。

それは、傷病者に対してAEDが必ずしも毎回電気ショックを与えるわけではないということじゃ。

マサル
マサル
え、どゆこと??
でんでん先生
でんでん先生
AEDを装着すると、その人が電気ショックが必要がどうかをAEDが判断するんじゃ。

電気ショックが必要ならば、ガイドに従って「人」がスイッチを押す。

マサル
マサル
へぇ~そうなんだ!何でもかんでもビリビリやるもんじゃないんだね。

AEDは基本的に、電極パッドを傷病者の胸にはって電気ショックを行います。その際、AEDが心電図を分析して電気ショックを行うべきかどうかの判断をします。

AEDが電気ショックは必要ないと判断すれば、スイッチを押しても電気ショックは行われません。そもそもすべての心停止に電気ショックが有効なわけではないからです。

AEDに資格やライセンス必要ない

先ほども言ったように、AEDは医師やプロではなく一般人が使用するために作られた救命機器です。

AEDを使用するのに特別な資格やライセンスは必要ありません。またAEDを置くにも特別な許可などは必要なく、ご家庭でも設置可能です。

マサル
マサル
そうなんだ!おいら、なんか申請とかいるのかと思ってたよ。
でんでん先生
でんでん先生
とくに何も必要ないよ。AEDは誰でも自由に購入できるし使用できるんじゃ。

でなければ、いざという時人命救助が難しくなるからの。

マサル
マサル
たしかに目の前で人が倒れてるのに「資格ないから扱っちゃいけない」とか最悪だもんね。

しかし歴史を振り返ると、初めからそうだったわけではありません。実はAEDの一般市民による使用が認めらたのは2004年7月から。それまでは医師にしかAEDの使用は許可されていませんでした。

私たちがAEDが使えるようになった経緯
  • 2001年……医師不在の場合に限り、飛行機内でのCAさんによる使用が許可される
  • 2003年……救命救急士による使用が許可される
  • 2004年……一般市民の使用が許可される
マサル
マサル
昔はおいらたち使っちゃダメだったんだね。早めに法整備されてよかったよ。
でんでん先生
でんでん先生
それで助かる命が増えたからの。素晴らしいことじゃ。

今では誰でも使えるわけじゃから、目の前で人が倒れたときはみんな勇気をだしてAEDによる救命活動を行ってほしいと思う。

マサル
マサル
よしっ!おいらも助ける!そのためにもAEDのこともっとちゃんと知っておかないと!

AEDはどんな時、どんな症状の人に使う機器なの?

AEDは、何かしらの異常で心臓が発作を起こしている人に電気ショックを与え、正常の心臓リズムに戻してあげるための救命機器です。

しかし心臓発作にもさまざまな症状があり、すべての異常にAEDが効果を発揮できるわけではありません。

でんでん先生
でんでん先生
よく勘違いされるが、実はAEDというのは完全に心臓が止まってしまっている心静止状態の人には効果はないんじゃ。
マサル
マサル
え!そうなの?
でんでん先生
でんでん先生
AEDの電気ショックが効果を発揮するのは、心臓が細かく振動してしまう「心室細動」や「心室頻拍」とよばれる状態なんじゃ。
AEDで救命処置が可能な2種類の症状|突然の心停止時にとるべき行動や見分け方などをわかりやすく解説します。 AEDというとなんとなく「電気ショックで止まった心臓を動かすもの」という認識を持っている方も多いのではな...
マサル
マサル
じゃあAEDって、「心臓を動かす機械じゃなくて心臓を止める機械」ってこと?
でんでん先生
でんでん先生
ある意味そうじゃな。厳密に言えば心臓を止めるのではなくて、細かく振動してしまっている振動をもとの正常なリズムに戻す役割をしてくれるんじゃ。

心室細動や心室頻拍は、心臓の筋肉がけいれんを起こし心臓から血液が全身に送り出せなくなる危険な不整脈です。

この状態になると、心臓は動いていても細かく振動しているだけで血液を全身に送り出すという本来の機能を果たせなくなります。

そのため体内へ必要な酸素が届けられなくなり、とくに脳が損傷をうけます。この状態になると助かる確率は1分間に7%~10%も減少してしまい、10分以上経過してしまうとほとんど助からないと言われてます。

でんでん先生
でんでん先生
心室細動や心室頻拍に陥った患者を救うには、一刻を争うわけじゃ。

AEDで救命処置するかしないかで生死がわかれると言っても過言ではない。

マサル
マサル
なるほど。でもおいら、心停止してるのか心室細動とか心室頻拍とか、難しいこと判断できないよ。
でんでん先生
でんでん先生
それをAEDが判断してくれるんじゃ。どちらにせよ一般人が自己判断で救命処置するよりも、AEDを取り入れたほうが助けられる確率は高いよ。

言ってしまえば、AEDの使い方や使用する流れさえ正しく知っていれば、医学的な知識はなくても人の命を救えるんじゃよ。

マサル
マサル
なるほどね!じゃあ最低限AEDの使い方はマスターしておかないと!
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AEDの使い方、流れを知っておこう

AEDの正しい使い方や注意点を知っておかないと、救命処置に支障やタイムロスを発生させてしまう可能性があります。いざという時に、できるだけ混乱せずスムーズに対処するためにもあらかじめ確認しておきましょう。

でんでん先生
でんでん先生
AEDの使い方は簡単じゃ。電源を入れると音声ガイダンスが流れるから、それに従って操作をすれば誰でも正しく使うことができんじゃよ。
マサル
マサル
じゃあおいらでも大丈夫そうだね!いちおうザックリとでも具体的に教えてもらっていい?

AEDの使い方としてはこんな感じです。

  1. まず電源を入れる
  2. 電極パッドを傷病者の胸部に2ヵ所貼る
  3. するとAEDが自動で心電図を解析する
  4. 電気ショックが必要か不必要か判断される
  5. 必要ならば電気ショックボタンを押す

ちなみに電源の入れ方は、スイッチを入れるタイプ、自動で入るタイプなど機種によって異なります。電極パッドの貼り方など、さらに詳しくはAEDの使い方で図解で解説しているのでご覧ください。

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先に救急車?AED?救命時の一連の流れを把握しよう

また、AED処置時に必ず知識として必要になるのが、意識や呼吸の確認、胸骨圧迫、人工呼吸などの一時救命処置と呼ばれるものです。

とくに傷病者に意識がない場合は、正しく胸骨圧迫が行われるかどうかで助かる確率は大きく変わってくるのでAEDの使い方とセットで覚えておくといいでしょう。

救命時の一連の流れとしては、ザックリとこんな感じになります。

  1. まず119番で救急車を呼ぶ
  2. 傷病者の意識や呼吸の確認
  3. 必要なら胸骨圧迫、人工呼吸、呼吸確保
  4. AEDによる電気ショック
  5. あとは救急車到着まで胸骨圧迫とAEDの繰り返し
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マサル
マサル
大丈夫かな。おいら、いざその時になったらパニックになりそう……。
でんでん先生
でんでん先生
そうならないためにも、あらかじめAEDの使い方や一時救命処置を一通り講習などを受けておくといいよ。

一度経験しておくとおかないのとでは心の持ちようが違ってくるからの。

AEDの使い方や一時救命処置を学べる講習として、全国の消防の普通救命講習上級救命講習や、日本赤十字社の救急法基礎講習などがあります。

赤十字社のものは1人1,500円の受講料が必要ですが、地域の消防の講習なら東京都以外はほとんど無料で受講できます。お住まいの地域の役所などに問い合わせてみるのもいいでしょう。人数によっては出張講習をしてくれることもあります。

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AEDの設置の仕方、設置場所は?

AEDの設置の仕方は環境によってさまざまです。

  • 壁につるされて設置されるケース
  • ボックスに入れられ設置されるケース
  • そのまま棚や机のうえに置かれるケース

などなど、とくに決まりや基準があるわけではないので、いざという時にすぐに扱いやすい場所、目立つ場所に設置されるのが一般的です。

マサル
マサル
へぇ~意外ととくに決まりはないんだね。
でんでん先生
でんでん先生
そうじゃな。ただし、直射日光や水が入るような場所はもちろんダメじゃよ。

電気機器がゆえ故障や損傷の原因になったり、性能や寿命を低下させることにも繋がりかねんからの。

一般的によくAEDが設置される場所を挙げると、

  • 建物の入り口付近
  • 多くの人が通る場所
  • 普段から目に入る場所
  • 鍵がかかっていないオープンな場所
  • 高層ビルなどではエレベーターや階段近くの場所
  • 運動場や体育感など心停止リスクが高まる場所
  • 壊れにくく管理しやすい環境

などなど、とにかく緊急時にできるだけサッとAEDを使える環境下に設置するというのが一つの目安になります。

※参考資料:厚労省平成25年9月27日発表「自動体外式除細動器(AED)の適正配置に関するガイドラインの公表について」。

AEDの設置場所はどこ?推奨されている施設12選まとめ!設置基準ガイドラインをもとにわかりやすく解説します。 AEDには厚生労働省が発表している設置基準ガイドラインというものがあることをご存じでしょうか?また地域によって条...

AEDは認知され正しく使用されてこそ価値を発揮する

マサル
マサル
さんきゅ~でんちゃん!おいら今までAEDのことわかってたつもりだったけど、全然知らないこと多かったよ。
でんでん先生
でんでん先生
ふぉっふぉ。でもマサル君はもう大丈夫じゃろ?AEDとは何か、どんな心臓発作に効果があるのか、どう処置するのが正しいのか、など大まかにでも把握できたはずじゃ。

あとはいざという時行動する勇気!

マサル
マサル
うん!おいらAEDの講習も受けてみる!いざという時人を助けられる立派なサルになるんだ!
でんでん先生
でんでん先生
その意気じゃ!みんな一人ひとりが意識を高め正しい知識を身につけることで、自信にもなり行動につながる。助かる命が増えるんじゃ。

いかがだったでしょうか?AEDは認知され正しく使われてこそ価値を発揮する救命機器です。

この記事が、AEDを知るきっかけ、正しい使い方を学ぶきっかけ、AEDを導入するきっかけ、いざという時に行動にうつせる人が増える手助けになれば嬉しいです。